クレーン運転士免許の取得

クレーン関連資格の種類

クレーン関連の資格は大きく3つに分けられます。

資格取得者の比率で最も多いのは固定式のうちクレーン運転士(クレーン・デリック運転士[クレーン限定])で全体の3/4を占めます。

クレーン試験合格者比率円グラフ
クレーン関連試験合格者比率

※令和元年度 学科試験合格者より

固定式

原則 固定状態で使われるクレーン。移動するものでも公道を移動できなければこれに分類される。
● クレーン・デリック運転士(クレーン限定)
● クレーン・デリック運転士(限定無し)
● クレーン・デリック運転士(床上運転式クレーン限定)

移動式

公道を走れる車両に付属したクレーン。クレーン車。

● 移動式クレーン運転士

揚貨装置

船舶に付属したクレーン。

● 揚貨装置運転士

試験の流れ

まず全国に7箇所ある安全衛生技術センターで学科試験を受験します。

学科試験の日程:北海道・東北・関東・中部・近畿・中国四国・九州

学科試験に合格すれば、その後1年間は何度でも実技試験を受験できます。
実技試験の申し込みは受験日の1ヶ月半ほど前に締め切られます。締切直前の申し込みは定員オーバーで翌月に回されることもありますので2か月前には発送した方がよいようです。

実技試験の日程:北海道東北関東中部近畿中国四国九州

両試験に合格し、労働局長に申請すればクレーン・デリック運転士の資格を取得できます。

<受験料> 学科:6,800円 実技:11,100円

受験の流れ

合図試験

実技試験前に合図試験があります。試験官が目の前で笛と手の仕草で5種類の合図を実演し、それぞれの内容を表から選択し記入する形式です。 参考:日本クレーン協会「クレーンの運転のための合図」 クレーン、玉掛け関連の免許所持者、教習・技能講習修了者は免除されます。

試験の合格率

クレーン運転士の学科試験の合格率は6割前後、実技試験の合格率は5割弱です。
合格率推移棒グラフ

実技試験には免除制度があり、都道府県の登録教習機関で教習を受けることで免許を取得することもできます。

実技のみの教習の場合、約一週間の受講が必要です。
通学が困難な方向けに、宿泊施設を併設する教習機関もあります。

<実技教習受講費用> 11~13万円