クレーン・デリック運転士教習施設の方へ
補助教材としてのシミュレータ
能力や経験の異なる受講生を一人の教官が教育することには困難が伴います。
特に実技では生徒一人に集中するあいだ、他の受講生は見学や自習となりがちです。
シミュレータがあれば教官がつかなくとも安全に個別の訓練が可能です。
またシミュレータには実機のような時間制限がないため、意欲の高い受講生や習熟に時間のかかる受講生の「もっと練習したい」という希望にも応えられます。
実機とシミュレータの併用メリット
実機があればシミュレータは不要なのでしょうか?
最近の研究により実機とシミュレータを併用することでスキルの習熟が早まるとのデータが出ています。
特に初心者の場合、最初から実機を使うよりも、最初にシミュレータを使った後に実機へ移行するほうが、早く習熟レベルに達する傾向があります。
この理由としては、実機操作に危険が伴うため、初期は過度に緊張や躊躇が発生し、これが学習を妨げることが挙げられています。
「シミュレーション・トレーニングによる学習カーブ」 "Learning Curve with Simulation Training"
出典:Yari, S., et al. “Efficacy of an Arthroscopic Virtual Based Simulator for Orthopedic Surgery Residents by Year in Training.” Orthopaedic Journal of Sports Medicine (2018).
見学・オープンキャンパスでも
施設に見学に来られる方に、シミュレータで安全に訓練を体験いただけます。
体験は見学者の興味を引き 記憶に残ります。
導入事例
2021年1月にポリテクカレッジ横浜校にて2台ご導入いただきました。
こちらでは校内に天井クレーンがなく、以前より校外の施設を借りてクレーン・デリック運転士免許の講習を行っておられました。
今後、校内でシミュレータ等を用いて訓練され、より多くの生徒の方々に実技試験を受けていただく方針と伺っております。