ご導入企業インタビュー

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2022年5月に天井クレーンシミュレータをご導入いただき、約1年間ご利用いただいている山陽特殊製鋼株式会社の川島様にお話を伺いました。(2023年4月26日)

山陽特殊製鋼株式会社について

山陽特殊製鋼グループは高清浄度鋼製造技術をベースに、開発、品質、安定供給など全ての面にわたって、市場からの高い信頼を獲得する「高信頼性鋼」を提供しています。

事業内容 鋼材事業、粉末事業、素形材事業、情報処理等
設置場所 兵庫県姫路市飾磨区中島3007・TPM技能道場
ご担当者様 生産能率室 川島 睦彦 様
いつから、どのような職務を担当されていますか。
2022年10月にこちらに配属され、現在の業務に携わって約半年になります。 それまでの30年間は毎日クレーンを操作していました。テレコン(遠隔無線装置)から始めて、部署が変わり天井クレーンの運転席で7,8年、その後またテレコンに戻りました。 今ではクレーンの挙動を見て音を聞くと何ノッチで動かしているかだいたいわかります。
当シミュレータを現在どのようにお使いですか。
当社では技術職の新入社員には基本的に全員クレーン・デリック運転士の免許を取ってもらいますが、その実技テストを受ける前の練習に使っています。
ご導入から約1年ですが、これまで何名の方がどのくらいの時間このシミュレータで訓練されましたか。
一度でも使った人を入れれば、社員からは33名、協力会社から免許が必要な方が今まで3名来られました。だいたい月に3,4回来られますね。 1回当たりの使用時間はだいたい1~2時間ですね。総時間数や日数は人によって異なり、まだ基準は決まっておりません。
訓練される方がこのシミュレータを使うときには常にそばにおられますか。
最初だけついて教えますが、何度か来られたら一人でやるようになります。
最もよく使うコースはどれですか。
試験コースしか知りませんでしたが、他にもコースがあるんですね。初心者にいきなり試験コースを練習させるのは難しいので、後ほどコースの切り替え方を教えてください。
シミュレータ導入後、貴社の従来業務に変更はありましたか。

 今年は新入社員が数十名入っています。

 全員ほぼ未経験ですが、まずは学科を勉強して6月くらいに学科試験を受けます。

 実技に関して今年は5月半ばに二日間に分けてシミュレータ体験の教育活動を行うことが決まっています。 そこで体験し、あとは各自の配属現場の上司の方から都度連絡があって業務の隙間時間に練習します。

 実機とシミュレータで訓練して実技試験に臨むかたちです。

運用に関して気をつけておられることがありますか。

 人がぶつからないようにシミュレータの左右にカラーコーンを置いて、部屋に鍵をかけています。 あとちょっと気分が悪くなる人もいます。VRはどうしてもダメという人はいますね。

そういう方はヘッドセットを外して大型モニタで訓練されますか?

 大型モニタでやる人もいますし、ヘッドセットで休憩しながら訓練する人もいます。

気分悪くなる方は大型モニタでのご利用をお勧めします。
実際に利用するようになって初めて気づいたことはありますか。

 シミュレータでは上手くても、試験会場ではあがってしまうのか失敗する人はいますね。

記憶に残るエピソードがあれば教えてください。

 他部署の人や既に免許を取得している人が他の用事で来たときに、ちょっとおもしろそうだからとシミュレータを体験していくことがあります。

 そういう人を見ていて思いましたが、実際に業務で天井クレーンに乗っている人はシミュレータでもうまいですね。

シミュレータを導入したときの目的は果たされていますか。

 昨年の実技試験の初回合格率は約七割でした。その後、三回目までに合格する人がほとんどです。

 私は昨年からの担当なのでそれ以前は正確に把握していませんが、五、六割だったようです。

 その点では合格率向上という目的は果たしているんじゃないかと思います。

当シミュレータを利用したことで、効率向上や時間短縮はありますか。

 当社内に試験会場と同じような実機天井クレーンもあり、今までそちらで練習していました。

 そちらは二人で行う必要があり、ひとりが運転している間、もうひとりは地上で吊り荷のドラム缶の玉掛けをしたり、倒れたポールを立て直したりする必要がありました。

 そのため練習する社員二人の業務が同時に空かないと実機の練習はできませんでした。

 今このシミュレ-タではひとりでも練習できるため、業務の隙間時間を効率的に使うことができるようになりました。

当シミュレータに関して、弊社に機能の改良や追加してほしいと思う点はありますか。

 当初のシミュレータのクレーン諸元は試験会場のものと少し違い、教え方が複雑だったので調整してもらいたいと思っていたところです。

 今回(初年度訪問保守作業にて)実機に近い挙動になったため、今後は教えやすくなると思います。

導入後、シミュレータやVRに対する認識は変わりましたか。

 シミュレータ導入前までは実機での訓練しか考えていませんでしたが、初心者にとって最初の段階である「ノッチに慣れる」ことがシミュレータではやりやすいです。

 実機はノッチを入れると即クレーンが動き始めるため、操作者はおっかなびっくりで安全面でも配慮が必要です。

 シミュレータでは失敗しても安全性に問題がないため慣れてもらいやすく、それだけでも価値があるのではと思います。

よりご満足いただくために、弊社にできることはありますか。

 今のところ私の思うように調整してもらえたので満足しています。 また調整が必要な時にお願いできればありがたいです。

この度はお時間いただきありがとうございました。